私はこの本を2017/2/25に購入しておりました。たしかに当時2~3ページ読んでそのまま積読となっていたというのは記憶にあるのですが、2年9ヶ月くらいの時を経て何を思ったのか急に読み終わったので感想を書きたいと思います。


火星の人


この火星の人ですが、私も「オデッセイ」という名で映画化されているのは知っていまして。オデッセイは観たいと思ったまま2年くらい経過した映画なんですね。この映画はNetflixもAmazonも一向に配信する気配がなくて、このなんていうんですかね。ストリーミングサービスの配信の権利的なの。もちろん私は知る由もないんですがAmazonはともかくNetflixは高い月額費払ってるのに微妙なオリジナルの映画を連発するくらいだったらこういうのとかスターウォーズとかそういうメジャーなやつをですね、頑張って配信していただきたいと常々思っているわけですね。

のっけからNetflixに対するお気持ちを表明したところで本題に入りたいんですが、なぜ、私が映画のオデッセイについて言及したかというと、オデッセイの主演は誰だかご存知ですか??そうマット・デイモンさんですね。この人ちょっと強面じゃないですか??私の中ではボーンほにゃらら系とか プリズンブレイク (プリズンブレイクの主演別の人だった)みたいな暗めの映画の印象と強面具合に加えて映画のパッケージの画像が相まって、あんまり希望もクソもない暗い内容かと思ってました。

ところが、いざ小説を読んでみると、火星に一人取り残されるというどうしようもない状況の中でジョークを交えながらサバイバルする宇宙飛行士の物語なんですね。どうみても絶望的な状況でもジョークを飛ばしながらサバイバルする主人公のマーク・ワトニー。最高にクール。このキャラクターのおかげでどうみても絶望的な状況ばかりが続く(よくこんな苦境が続くようなストーリを考えたなとも思う)にも関わらず全体的に前向きで明るい印象を受けます。

また、特徴的なのは科学的な表現が、ちゃんと学業にいそしんできた人にとっては楽しめるものではないかと思います。正直に申し上げますと、私は義務教育・高校教育ともにちゃんと受けてきたつもりですが、その内容については1mmも記憶にない人間なのでこの本の全編にちりばめられた科学的なアレコレが正しいのかどうかはわかりません。(さすがに酸素と水素を混合させたらヤバいくらいはわかりますが、その程度しかわからん)わからないですが、それが正しそうというオーラは感じますし、それによってリアリティが出ています。繰り返しますが、実際に正しいのかどうかは私にはわかりませんが。素人はそれっぽいデータで納得してしまうというのは<わたし>はどこにあるのか ガザニカ脳科学抗議にも書いてました。私はそれっぽい内容があれば正しいかどうかは置いておいて納得するチョロい人間です。そこのところ、よろしくお願いします。

全編を通じて主人公のマーク・ワトニーは苦境に立たされるわけですが、常に丁寧に仮説検証を繰り返すというのがね。凄く響くんですよ。もう私みたいな仕事やりはじめて1x年くらいたった3x歳くらいのオッサンになってくるとね、重要な局面でも手を抜いてもいいのではないか???とかそういう感じの誘惑にかられるし、もうこの場なので正直に書くと重要な局面で手を抜いてやらかしたこととかあるわけですが、マーク・ワトニーはそんなことはしない。慎重に慎重を期す。これでもかというくらいに。そしてジョークを飛ばす。最高にクール。あ、仕事頑張ろう見たいな気持ちになりますよね。まあ、私もう退職するんですけども…

さらに追い打ちをかけるのがジャガイモを育てるというところですね。私はもう常々「ソフトウェアエンジニアを辞めて北海道でジャガイモ育てたい」とか言ってるんですが、まさかのここにきて火星でジャガイモ育成ですよ。もうなんかこれ運命じゃないですかね。マーク・ワトニーが私で、私がマーク・ワトニーです。最高にクール。

そんなわけで、紙だと全編600ページ近いですが普通に面白かったです。もうちょっと知識があればもっと楽しめたのではないかと思います。おわり。