Kindleザッピングで購入したシリーズ。監察医制度とは何なのか、監察医はどういった仕事をするのか、解剖の現場や死体にどういった症状があればどういう死因なのかということを元監察医の方が解説する本。


死体に聴け: 監察医という驚くべき仕事


解剖(も含めた検視・検死)でそこまで死因がわかるのか…。という驚きがあると思います。しかも、著者の上野さんが監察医を勤めていたのは1989年までだそうなので、今はもっと進んでいるんじゃないだろうか。と思ったりもする。これを読むと、死因を偽装するというのが難しいということがよくわかる…一部の都市に限って…

本の頭の方で説明があるのですが、監察医制度があるのが今現在は東京23区・大阪市・神戸市のみらしく、ここで死ぬと居住地に関係なく(外人であっても)監察医制度に基づいて変死体(自然死以外は事件性のないものでも変死らしい)は監察医が調べるそうだけども、それ以外はそうではないとのこと。普通のお医者さんは生きている人間が相手なのでこの制度がない地域では偽装した遺体が見過ごされているケースも多くあるのではないかというのが著者の上野さんの見解です。

私は人の多いところが嫌いなので都市部は本当に嫌なのですが、地方が衰退していくのは少なくとも現段階では明らかで、やはりこういった制度などは人口が多いところが充実しているのは事実ですし、今後ますます差が広がるのではないかという気がします。要するに都会に住みたくないけど都会の方が制度整ってるので大変厳しい。

死ぬとどういうふうに扱われるのかというところ(役所への書類の提出とかも言及してある)に興味があれば面白い本だと思います。若干グロめの表現もあり、変な映像表現より生々しいものがありますが、それは本が扱っている内容である以上は仕方ないものだと思います。