のでザックリした感想とか。

コード書いたりするだけがソフトウェアエンジニアの仕事ではないのではないか?[1]というのを最近ずっと思っていて、そういうことを考えていたところにいい本だという評判を目にしたので買ってみました。ちなみにいつも通り読み終わるのに3か月くらいかかってます。

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

この本では人間の思考の話から始まり、自立的な組織づくりをしていくにはどうすればよいのか。というような感じで話が進んでいきます。内容的には別にソフトウェア関係者でなく単純に組織をマネジメントする立場の人間…だけでもなく、チームのメンバーだけでもなく…要するに組織で働くすべての人向けの本だと思います。

歴史的な背景や哲学チックな話も交えながら丁寧にかみ砕いて書いてある感じで読み易いです[2]。特に導入部はそういうものが多く、これらは「人間はどういう生き物なのか?」ということを懇切丁寧に書かれており、非常に良いです。この辺りは読めば当たり前のことなのですが、改めて認識するのに非常に良いです。大事なことなので2回書きました。ここを意識するだけで、できるだけ客観性を保ちながら生活を送ること(仕事に限らず)ができるのではないかと思いました。

続けてスクラムの話や、前述の人間の認知の話を組織の関係に絡めながら、組織内で他人とどうかかわっていくか、どうメンタリングしていくかという話になります。とりあえず 「すべてのその人の問題は当人しか解決できない」 はこれはもう、まったくもってその通りで、まったくもってその通りです。大事なことなので2回書きました。これに関連して「メンティの課題を自分の課題としてとらえない」もよかったですね。あくまで自立的に問題解決できるように導く必要があるということだそうです。

この本では「エンジニアリングは不確実性を管理すること」と説いているのですが、不確実性を下げるためにどうするかというと、やはり見積もりとかCCPMとかの話になってしまうようで、私自身はあまりそういう見積もりが上手くいっていた組織を見たことがないというのもあって「これをちゃんと実践できて機能する組織あるのか??」と懐疑的になりました。手法については「こういった方法もあるのか」と頭の引き出しに入れておくにはよいとは思います。実践、上手く機能するかどうかは置いておいて…

全体として前半の人間についての部分がとても良かったのでそこだけで満足ですね。ああ、やっぱコミュニケーションめんどくさいし、改めて一人で生きていけないかなぁ…と思いました。

また、内容には全然関係ないのですが、この方はQiitaで良質な記事を書いていらっしゃるのも前から知っており[3]「経験豊富で年齢も高いんだろうな~」などと勝手に想像していたのですが、ぜんぜんお若かったです…。


  1. ちなみに私はソフトウェアエンジニアではなくて、ただのIT事務員です

  2. ただし、やはりいつものとおりあんまり頭に残ってない

  3. というのもあって購入しました。