原題は「The UNIX Philosophy」です。


UNIXという考え方―その設計思想と哲学

内容


日本語の初版は2001年なんだけれども、内容としては今でも十分通じるものでした。UNIXというよりは、ソフトウェアの開発のあらゆる部分に通ずるものでした。約140ページで1時間半~2時間くらいで読めると思います。

大体、下記のような内容が中心でした。

  • 小さいものは美しい
    • 大きい機能を実装するより、機能ごとに小さく分割する
      • 小さいものを組み合わせれば実現したい処理は実現できる
        • パイプとか
    • その時いらないものは実装しない
    • 小さくすれば移植性も高くなる
  • 速く作って速くリリースする

この「小さいものは美しい」は私自身もいつもいろんなプログラムが肥大化してしまうので、常に心掛けるようにしたいです。

あと、印象に残っていたものの中で何点か…

まず、一つ目。データの多くがテキスト形式(ASCIIテキスト)で扱われていることについて。テキスト形式だとコマンドの組み合わせで処理が容易になるという思想によるものだそうです。プラスデータの移植性の観点からだそうです。たしかにパイプとかで処理しやすいですね。

次に、基本的に小文字で、例えば「README」とかは目立つように大文字にするそうです。確かに英語だと注意してほしい文字は大文字にしますし「READMEが大文字なのはそういう理由があったのか」と納得。

最後に、処理結果が何もない場合に何も表示されないですが、これも表示してしまうとパイプで処理が出来なくなるからという理由がありました。

とにかく、小さいものは美しい(スモール・イズ・ビューティフル)を主題として、さまざまな観点でUNIXの合理性を記述してある本でした。その他いろいろあったのですが、なんせ1時間半~2時間くらいで読めるといいながら、私は読み終わるまで2ヶ月くらいかかってるので忘れてしまいました。ただ、疑問に思っていたさまざまな点が解消できた(といいながら忘れてますが…)のは良かったと思います。

その他


この本もそうなんですが、古めの技術書ってなかなか電子書籍化されていなくて、電子書籍に移行していっている身としてはなかなかツライものがあります。